上部円形自立マンホール更生工法
マンホール改築工法の分類とGSホールシステム工法の位置づけ
マンホール改築工法は、図ー1に示すように、更新、更生工法、防食工法の3つに分類されます。
GSホールシステム工法は、更生工法の自立マンホール更生工法に位置づけされる。
更生部分
上部と下部の形状が異なる
既設特殊マンホール上部の円形側塊または直壁部
技術の概要
【上部工】
鉄筋コンクリートブロック
・SSブロック(スラブ)
・GSブロック(基礎版)
【下部工】
更生材
・強化プラスチック複合管(FRPM管)
※GSブロック(基礎版)と更生材の上端部とを先付のインサートとアンカーボルトにより接合して一体化した吊り下げ構造
【既設躯体頂版との接続部】
可とう性(柔軟シール材)
特徴
- 活荷重、上載荷重、更生材自重を周辺地盤に分布
- 底版への作用荷重なし
- 施工日数が短い
施工の簡略化(ステップ付・流入管削孔済にて納品) - 施工(マンホール内作業)の安全性の高さ
- 継ぎ手部が少ない
- マンホール浮上抑制と改築を同時に対策
- 既設人孔の残存強度不要
- 耐震レベル1、2対応
主要部材
GSホールシステムの主要な部材は、以下のような部材で構成される。
上部工(鉄筋コンクリート二次製品)の部材
SSブロック(スラブ)およびGSブロック(基礎版)
上部工(鉄筋コンクリート二次製品)のSSブロック(スラブ)とGSブロック(基礎版)があり、既設の形状により選定する。
スラブ
基礎版
下部工(強化プラスチック躯体)の部材
更生材(強化プラスチック躯体)は、下表に示す部材があり、既設マンホールの内径により選定する。
工場にて更生材(強化プラスチック躯体)に管口の削孔および梯子を取付けて、必要に応じて、中間スラブを取付けた状態で現地に搬入する。
更生材(強化プラスチック躯体)標準仕様
GSホールシステム標準施工手順
事前調査
掘削・斜壁撤去
事前処理
更生材据付工
裏込め材注入
上部工ブロック据付
(GSブロック(基礎版)と更生材とを先付けアンカーボルトにて接合)
上部工SSブロック(スラブ)据付
更生材下端部管口仕上
シーリング材をスラブ下面と更生材の間隙(20mm+誤差10mm)に充填する。