SSホールシステム

建設技術審査証明(下水道)第2021号
認定適用範囲:1号,2号,3号,4号マンホール マンホール深10m以下
※矩形および特殊人孔も要検討。
特許取得済

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工法概要

SSホールシステムは、老朽化や腐食などにより残存強度が不足するマンホールを従来からある技術を用いて更生し、長寿命化を行う工法です。また、無筋マンホールなど耐震性能が不足するものについてもSSホールシステム単体で耐震性能を満足出来ます。

SSホールシステムの上部は「SSブロックスラブ」と「SSブロック基礎版」から構成されています。SSブロックの役割は、ブロック上部の荷重を劣化したマンホール底部に直接荷重がかからないようにし、適切に地山に荷重を逃がす役割をもっています。
また、SSブロック自体に防食材を配合することにより、耐食性を向上させることも可能で、硫化水素などに直接接する部分はコーティングも選択可能となっています。

SSホールシステムの直壁部はFRPM管を挿入します。原則としてインバートを斫り底部まで挿入を行います。供用中の下水は簡易的な管を通し流下させるか、プラグとバイパス管を用いて流下させながらの施工を可能としています。
FRPM管は耐食性に優れており、工場製品となるため品質も極めて高いものとなります。
開口部はあらかじめ工場にて削孔すると共にステップは梯子型のものを工場で取り付けた状態で現場に納品します。また、マンホール深5mを超えるものについては、中間スラブを取り付けた状態で現場に納品します。

自立型マンホール更生工法

■残存強度の低下したマンホールに適応しています。

・無筋のマンホールに

・クラックなどが入ったマンホールに

・腐食が進んだマンホールに

・耐震補強の必要のあるマンホールに

・硫化水素濃度の高いマンホールに

・布設替えの出来ないマンホールに

■従来から使われている信頼ある素材を使った新しいマンホール更生工法です。

①活荷重、上載荷重を周辺地盤に分布

②底版への荷重軽減

③耐震レベル1および2に対応

④既設人孔の残存強度不要

⑤施工日数が短い

⑥施工方法がシンプル

⑦内副管があるマンホールにも対応

⑧マンホール浮上抑制と改築を同時に対策

SSホールの特徴

▽施工性

特殊な施工技術を必要としないため、一般的な施工技術で更生できます。

▽耐酸性

40年以上の実績のある強化プラスチック管を用いるため、耐酸性が高い。

▽耐荷力

工場製品のため品質にムラがなく安定した耐荷力があります。

▽耐震性

強化プラスチック複合管は高強度であるため高い耐震性を有します。

▽高品質

各種規格に準拠した製品を工場で生産するため高い品質を有します。

▽地場施工

高い施工技術を必要としないため、日本全国どのこ地域でも施工可能です。

▽維持管理性

強化プラスチック管は薄型形状となっているため内空断面が最大限確保されます。

強化プラスチック管(FRPM管)について

強化プラスチック複合管(FRPM管)

FRPM管 : Fiberglass Reinforced Plastic Mortar Pipes

FRPMは耐腐食性、耐久性に優れた強化プラスチック複合管
JSWAS K-2 (公社)日本下水道協会 規格品

・埋設管路で40年以上の実績
・PH0相当の強酸性下でも、 50年以上の耐久性を確認

FRPM更生材標準仕様

FRPM更生材の既設マンホール高さに合わせた受注生産品

FRPMマンホール更生工法の特長

短期施工が可能
1)自立更生が可能

(1) 更生材が高強度、耐酸性に優れる
(2) 既設マンホールの残存強度を必要としない

2)短期施工が可能

(1) FRPM更生材は軽量(コンクリート重量の約1/5)でハシゴ型ステップ付または加工(切断、孔開け等)が容易
(2) 下水共用下でも施工が可能
(3) 特殊な施工技術が不要で、誰でも施工が可

3)安定した品質

(1) 更生材が工場二次製品のため、仕上がりがキレイ

中間スラブ

部品寸法 (SSブロック)

■スラブ

■基礎板

各種試験

■SSホールは各種試験を実施しており、安全性を確認しています。

SSブロック 圧縮試験・載荷試験
強化プラスチック管 軸方向耐圧試験
強化プラスチック管 耐酸試験
強化プラスチック管 クリープ特性試験
強化プラスチック管 外圧疲労度試験

SSホールシステム標準施工手順

舗装切断

掘削土留め

SSホール基礎底面深さまで掘削を行う。

既設人孔撤去

蓋及び調整コンクリートブロック、斜壁等の撤去を行う。


インバート整正

コンクリートブレーカー又は、電動ブレーカーにてインバートを整正する。

ステップ撤去

ステップを電動ディスクグラインダーにて切断撤去を行う。

人孔洗浄

FRPM管据え付

FRPM管の上端がSSブロック(スラブ)底面より 20mm 程度低い位置にあることを確認してください。

管口固定

無収縮モルタルにて管口部と既設人孔の隙間の固定を行なってください。

裏込め注入

FRPM管と既設人孔の隙間にモルタル(1:3)又は高流動性グラウト材の注入を行なってください。

管口仕上げ

耐酸性エポキシ樹脂系接着剤を用いて管口部の仕上げを行なってください。

インバート修復

インバートコンクリート修復を行う。

SSブロック基礎

砕石基礎の施工を行ってください。
設計数値(t)200mm

SSブロック(基礎版)据付

SSブロック(基礎版)据付を行ってください。

SSブロック(スラブ)据付

SSブロック(スラブ)据付を行なってください。

クリアランスシール工

シーリング材をスラブ下面と更生材の間隙(20mm+誤差10mm)に充填する。


蓋(受枠共)及び調整リング据付

調整リング及び蓋(受枠共)の据付を行ってください。


埋め戻し

舗装復旧

施工完了とする。

■適用範囲

円形現場打ちマンホール(1号~4号)、特殊入孔
円形組立マンホール(1号~4号)
矩形マンホール(要検討)